これから進路を決める高校生のみなさんの中には、看護師になろうかどうか迷っている人も多いことでしょう。
看護師は人気の職種で、高校生が目指したい職種のランキングでいつも上位に食い込んでいます。
高校生なりたい職業ランキング1位の看護師の仕事!
※1調査によると、「女子高生が就きたい職業」のトップに輝いたのは、看護師。(※1)出典元:リクルート進学総研
https://shingakunet.com/journal/career/41198/
第7回「高校生と保護者の進路に関する意識調査」2015年調べ
回答数:高校生1887人、保護者1584人
ですが、2020年は変化が起きるかもしれません。
それは新型コロナウイルスで看護師を目指す人の心境に変化が現れるかもしれないからです。
看護師はコロナ対策の最前線にいる
医療の最重要ポジションとも言える看護師。当然ながら、コロナ対策でも最前線に立つことになります。
看護師にもいろいろな専門分野がありますから、すべての看護師がコロナに関わるわけではありませんが、多かれ少なかれコロナにまったく関わらないということはないでしょう。
現役看護師ですら、このパンデミックは恐ろしいものです。
ましてや、これから看護師を目指そうという高校生であれば、不安と恐怖を抱くのは無理もありません。
その不安や恐怖を押し切って看護師を目指すべきなのか?
それとも看護師の道は諦めて別の仕事を目指すべきなのか?
どちらが良いのでしょうか・・・。
看護師という仕事を整理して考えよう
将来を決める上で、正解はないです。誰かが決めるものでもなく、自分が決めるしかありません。
ですが、コロナの影響は考えざるを得ない。
これでは自分なりの答えはいつまでも出せません。
なので、コロナの影響は一旦置いて考えてみましょう。
以下の質問にまず答えてみてください。
Q1:コロナじゃなかったら看護師にはなりたいのですか?
Q2:そもそもどうして看護師になりたいと考えましたか?
Q3:看護師になって、将来はどうしたいという希望がありますか?
Q4:看護師になったあとで、コロナのパンデミックが起きたら、あなたはどうしますか?
ちょっとむずかしい質問かもしれません。
特にQ4はいかがでしょうか?
多くの現役看護師はコロナでいきなりこんな大騒ぎになるとは思っていなかったでしょうが、でも医療の現場に携わる以上、こうした事態はある程度想定したはずです。
つまりコロナだから辞める、コロナじゃなかったら目指すというのは、看護師を目指すのなら本質的にはちょっと違うような気もします。
看護師は不況でも就職に強い職業
また、コロナの影響で今後は不況になっていくと予想されています。アメリカの失業が急増しています。日本も民間企業の倒産が相次いでいます。
この状況になってくると、この先の数年は就職が厳しくなるでしょう。
一般的な大学に行くにも学費がかかる。高等教育無償化の制度を利用することもできるかもしれません。でも、その先の就職がどうなることやら。
看護師なら就職できないということはない。いつも求人があふれています。人手不足であり、社会的に必要不可欠な重要な職業だからです。そして、看護師の平均収入は他の職業に比べて高い傾向にあるのはご存知のとおりです。
看護師は、修学資金貸付や病院奨学金が利用でき、実質無料であったり、学費を大幅に減らして学ぶことができます。
【無料で看護師に?!】看護学校の奨学金や修学資金貸付を知っておこう!
就職に強く、給料が高く、学費も大幅に節約できる職業は、看護師しか無いと言っても過言ではありません。
学費の工面や家族の生活を支えなければいけない高校生にとって、自立した生活ができる可能性に満ちているとも言えます。
看護師はもとより大変な仕事です。中途半端な覚悟では務まりません。それはコロナとはそもそも無関係です。
また、コロナがこの先も長年に渡り、パンデミックを繰り返すとも限りません。世界中でワクチンや治療薬の開発をしているし、人類は常に未知の病やウイルスを駆逐して生き延びてきました。
きっと根本的な解決法が導き出されるでしょう。
そうなればコロナの驚異は消え去り、平穏な世の中が戻ってくるかもしれません。
看護師なので、また未知なウイルスや病気と戦う日が来るかもしれません。
でも、それはそもそもとして看護師の避けられない使命であり、聖職としていざというときには戦う職業なのです。
では、このタイミングで看護師を目指すべきか?
残念ながら、これに関してはひとつの答えを出すことは難しいと思います。
何があっても看護師を目指したいという崇高な意思をお持ちの方もいるでしょう。
看護師を目指したい気持ちはあるけど、家族から止められてしまうケースもあるでしょう。
他の夢と迷っている人もいるでしょうし、コロナで浮き彫りになったまるで戦場のような看護師の悲壮ぶりに恐ろしくなってしまった人もいるでしょう。
残念ながら、一口に看護師を目指すべきとも控えるべきとも言えません。
状況によるし、環境によるし、本人や家族の希望にもよります。
ただ、最後は結局、本人の意思。
やるの?やらないの?この2択です。
そもそも看護師の仕事は戦場で戦うような厳しいものです。甘い世界ではないし、優しさや理屈だけが通じる世界ではありません。
コロナがあってもなくても、看護師の仕事は常に危険やリスクと隣り合わせ。
コロナがこのタイミングでなかったとしても、いつの日かもっと大きな脅威と戦うことになるかもしれません。
それでも看護師を目指したいと言うなら、きっと立派な看護師になれるでしょう。
いや、自分には違う道があるかもしれないと思うなら、違う道を目指すほうが良いでしょう。
結局は、看護師をやるの?やらないの?この2択であり、最終決定は自分にあります。
幸い、看護学校を決めるには、まだ時間があります。オープンキャンパスや推薦入試、一般入試は夏以降だからです。
まだ迷う時間がある。
だから、時間いっぱいまで迷いつつ、いまできる勉強をしていきましょう。そして、いま現在の看護師がどのような仕事をして、どのような活躍をしているのか、よく見ておきましょう。
時間いっぱいまで迷った上で、やりたいというなら目指すべき、やっぱりちょっとと思うなら、違う道を目指しましょう。
看護学校選びは資料請求から
看護師になるためには看護師養成の大学、短大、専門学校に通う必要があります。
学校を選ぶには、まずは資料請求をして学校のパンフレットを取り寄せましょう。
いろんな学校を比較して、看護師を目指すべきかどうか、必死に考えてみましょう。
悩んだり迷ったりすることは、悪いことでもマイナスなことでもありません。
高校生なんだから、将来に悩んだり迷ったりするのは当然です。
大切なのは、自分で結論を出すことです。
結論を出したら、失敗を恐れずに突き進むことです。
仮に進んだ先で挫折しても良いのです。自分で結論を出し、先に進んでみて、頑張ってみる。たとえそれで失敗に終わっても、またイチから迷い、結論を出し、進んでみて、頑張る。これを繰り返せれば、未来は必ず切り開けます。
看護師を目指す学校はスタディサプリ進路にも掲載されています。
スタディサプリ進路から資料請求もできます。
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