看護師になることを目指して、看護学校に入学したけど、『勉強についていけない・・・』という人もいます。
また、看護師にはなりたいけれど、『勉強がちょっと苦手・・・』という人も多いです。
みんなの憧れ『看護師』。やっぱ勉強しないといけないのでしょうか。。。
目次
看護学校は勉強するところ
できれば難しい勉強は避けて看護師になることはできないだろうか?
そんな風に考えてしまうことがあるかもしれません。
ただ、残念ながら看護学校は『勉強をするところ』です。
学力と向き合うということからは回避することは出来ません。
なぜなら、看護師は卒業後に難しい看護師国家試験にパスしないと看護師になることができません。
看護学校を出るだけでは、看護師になれないんです。
この看護師国家試験は難しいです。でも毎年多くの方が看護師国家試験にパスして、看護師になっています。
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だから、ちゃんと勉強をしていれば大丈夫です。
ちゃんと勉強していればですが。。。
勉強が苦手だからAOや入りやすい看護学校なら入学できるの?
看護師になりたい高校生の皆さんの中には、勉強が苦手なのでAO入試や入りやすい看護学校にとりあえず入学したいと考える方もいます。
その考え自体は悪いことではありませんが、たとえ入学が決まったとしても勉強することから逃れることはできません。
看護師になるための勉強は難しいです。国語、英語、理科、数学など、基礎学力が求められます。
だから、入りやすい入試方法や入りやすい学校に入学できたとしても、勉強はこの先も続きます。
言ってしまえば、看護師になれた後でも最新の医療に対応するための勉強はずっと続きます。
だから、勉強が苦手という意識のまま看護師を目指し続けるというのは非常に困難が伴います。
勉強が苦手だという意識を克服することが大切です。
看護学校えらびの失敗あるある
看護学校えらびの失敗あるあるとしては、
・勉強が苦手だから入学しやすい看護学校に入ったけど、結局勉強についていけなかった
・人とコミュニケーションを取るのが苦手なのに、看護学校に入ってしまった
・看護学校に入るまでは勉強したけど、入学後の勉強をおろそかにしてしまった
・看護学校がこんなに勉強するところだとは思わなかった
などがあります。
看護師になりたいのなら、ある意味で割り切るしかありません。
『勉強からは逃れることができない』と。
なぜ看護学校の勉強はそんなに難しいの?
看護師になるための勉強は非常に多岐にわたります。
国語、英語といった基礎科目。
人体の仕組みや栄養、疾病、心理などの専門基礎科目。
看護概論、成人看護、母子看護などの専門科目。
在宅看護、看護の統合と実践を学ぶ統合分野。
そして学校や病院での実習をたくさん行います。
予習復習はもちろん、レポートの提出や実習の準備など、3年間はめまぐるしいスケジュールです。
いやむしろ、看護学校での忙しさは序の口であり、実際の現場に出ることになったらもっと大変です。
患者さんやそのご家族へ応対や医師や他の医療スタッフとの調整、診断や治療の準備など、矢継ぎ早に仕事をこなします。
あらゆる経験と知識をフル活用して、看護師としての仕事をこなすわけです。
勉強が苦手などという甘いことは言っていられません。
看護師に求められる仕事は待ってはくれません。
責任も重大です。患者さんの命がかかっています。
勉強が苦手という意識の克服ができない程度の人は、看護師として活躍することは難しいでしょう。
勉強よりももっと難しい仕事がたくさん待っているからです。
勉強が苦手な人へ、大切なのは基礎学力
ただ、勉強が苦手な人というのは勉強で大切なことがよくわかっていない傾向があります。
難しい計算や難しい問題が解けないのは、自分の頭が良くないからだと誤解しています。
どんな難しい計算も問題も、大切なのはまずは読解力ですし、基本的な理解力や計算力は基礎学力なのです。
基礎学力とはいわゆる読み書き算数と言われるもので、勉強をするうえでのベースとなります。
国語が苦手な人はそもそも本を読むことができません。漢字が読めなかったり、言葉の意味を理解していません。
数学が苦手だという人は、カンタンな暗算すらできません。
こうした難しい問題以前の学力をしっかりと身につけることが非常に大切です。
本を読む、わからない言葉や漢字は都度調べるだけで、国語の能力は飛躍的に向上します。
カンタンな暗算ができるだけで、数学の力は圧倒的に高まります。
もちろん、それだけで勉強が得意になるかというとそうではありません。
でも、キャッチボールや素振りが満足にできないのに、本番の試合に出場したところで活躍できないでしょう。
基礎学力とはキャッチボールや素振りのようなものです。
地味ですが、とても大事なことです。
勉強が苦手だという高校生は、恥ずかしがらずに中学1、2年生くらいのドリルを徹底的にやってみましょう。
どんなにプロで活躍している野球選手でも、キャッチボールや素振りは毎日行います。
基礎やカンタンなことを繰り返すことは、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
勉強が苦手な人の多くは問題の意味が読解できず、勘違いや意味の取り違いをしてしまいます。
言葉の意味や漢字がわからないと、そもそも読解ができないため、どんな科目の問題も苦手になってしまいます。
基礎学力を身に着けましょう。
多くの高校生は看護学校に入るまでに時間があるはずです。
ここぞとばかりに遊ぶのではなく、苦手な科目の克服や基礎学力の向上に時間を使いましょう。
まとめ 看護学校の勉強についていけない?!【看護学校えらびの失敗あるある】
というわけで、看護学校の勉強についていけない問題について考えてみました。
どんなに勉強することを回避しようとして看護学校を選んでも、結局は看護学校でたくさん勉強することになります。
大切なのは基礎学力を身につけることです。
基礎学力を身につけることは、素振りやキャッチボールをすることと同じです。
素振りやキャッチボールができないのに、野球の試合で活躍することは出来ません。
バレーボールでもテニスでも卓球でも、吹奏楽でもダンスでもなんでも同じです。
基礎をしっかり身に着けないと上達できません。
基礎学力をしっかりと身につけて、看護学校の勉強についていけるようになりましょう。
がんばり屋さんのあなたなら、きっと大丈夫ですよ!